はじめに
合唱における発声練習方法についてまとめました。訳あってPDF形式です。
閲覧は以下からどうぞ
基本的にはPDFファイルにまとまっていますが、主要な部分を一部紹介します。
以下、PDFからの切り抜き
__ここから__
第1章
発声は要素分解すれば簡単に直せる
第1節
発声の基本
第2節
発声の目標、理想の発声
第3節
練習の進め方
第4節
発声が上手く行かない基本パターン
興味がある方はPDFをダウンロードしてみてみてください。
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ダウンロード
GoogleDriveからダウンロードできます。ちょっと解説
発声方法について体系的にまとめました。基本的にはPDFファイルにまとまっていますが、主要な部分を一部紹介します。
以下、PDFからの切り抜き
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第1章
発声は要素分解すれば簡単に直せる
第1節
発声の基本
図 1は発声の基本を模式的に表したものです。声は大きく分けて、息を送る、声帯を振動させる、口で音を変化させる(母音や子音をつける等)という3つの過程を通して発せられます。また、耳によるフィードバックによって息・声帯・口が再調整され次の音へと進んでいきます。
また、これらの4つをトレーニングすることによって発生の改善が可能です。まずは、全体に目指す方向性を下から順に大きく説明していきましょう。
息
声にエネルギーを供給するもの。息(空気の流れ)が声帯の振動に変換され、声になる。そのため、大きい音を出すためには多量の息が必要になる。また、声帯の間隔を広げた状態でも多量の息を流すことで、安定性を保ちつつ小さな声を出すことができる。
目標: 音量の大小によらず、安定的に多量の息を送れるようになること
声帯
息を振動(声)に変換するもの。喉に2本ついている。開閉・張力・密度(声帯筋)の動きによって制御できる。声帯同士の距離により息もれや衝突による喉声の原因となる。張力と密度の変化によって声の高さや声質を変える事ができる。狭い空間に様々な役割の筋肉が密集しており、扱いが難しい。
目標: ぞれぞれの役割を理解し、開閉・張力・密度の変化を適切に扱えるようになること
口
振動(声)に母音や子音を付けるなど、音を変化させるもの。主に軟口蓋と舌根のコントロールによって行われる。軟口蓋は鼻呼吸と口呼吸を切り替えるもの。軟口蓋が完全に上がった状態=鼻と肺の接続が完全に切れて口と肺が繋がった状態。また、軟口蓋が完全に下がった状態=口と肺の接続が完全に切れて鼻と口が繋がった状態。つまり、軟口蓋が上がっていない場合は声が口から出ないか出ても小さな声になる。さらに、声を作るには舌の形により母音を加える必要があるため、息が母音のついた声に変りきらず無駄になる。舌根が上がっている場合、口内で反射・合成される音が減り不十分な母音のまま口外へ声が出る。
目標: 軟口蓋を完全に上げ続けられるようになること、舌根を適切に下げ続けられるようになること
耳
声を聞き分け、歌い方にフィードバックを行うもの。逆に、耳で聞き分けられないものは歌い方にフィードバックできない。このため、歌のレベルは耳のレベル以上にはならない。歌が上手くなるには必ず耳を鍛える必要がある。
目標: どの発声のときにどの声になるかを複数の原因の場合においても正確に聞き分けられるようになること
第2節
発声の目標、理想の発声
発声を練習して歌が上手くなりたいという人はたくさんいますが、歌を歌う人ひとりひとり求める声の目標は違ってきます。では、発声における目標や理想の発声とはどんなものなのでしょうか。合唱においては声をそろえる事が半ば絶対条件と言えるため特徴的な声を使える場面は少ないですが、曲によっては喉声のような普段は敬遠される表現が求められることもしばしばあります。音楽の合唱という分野だけをとっても声には多様な表現が求められるのです。このため本質的には、声が落ちるのはよくないとか、喉声はだめ、ということはありません。結局はその曲にふさわしい表現が出来ているかということなのです。たまたま、合唱の世界では落ちる声や喉声による表現が合う曲が少ないのです。本練習方法は、落ちる声や喉声を改善するような内容となっていますが、最終的には様々な本練習方法を糧に様々な表現方法を身に着けて欲しいと考えています。このため、最終的な目標な次のような内容になると考えます。
目標: 自由度の高い声
これは、あらゆる表現に声を自在に変えて対応できるということです。実は声というのは骨格などの遺伝的要素よりも普段の話し方の癖による影響が大きいようです [1]。このことから、発声においてどの要素の違いが声のどんな違いを作るかを正確に理解することで、ある程度の範囲において声は自在に変えられるものだと考えられます。本練習方法では、声を作る要素を口・声帯・息の大きく3つの要素に分解して考え、ひとつひとつの要素を正確に習得することで、これらの要因による声の変化を自在にコントロールできるように練習を進めていきます。
第3節
練習の進め方
本練習方法において一番大事なことは、ひとつひとつの技術を曖昧にせずにきっちりと身に着けることです。このためには、歌に関わる体の動作を正確に知り、歌い方をひとつずつ丁寧に正確に理想の歌い方に変える必要があります。このとき、毎回すべてを意識して行うことは難しいため、意識的に練習したことを今度は無意識でも出来るようにしていくことが大切です。本練習方法は、口・声帯・息・耳、の4つで構成されています。これらの要素をすべて使わなくては発声を行えないため、これらの要素はどれかひとつ欠けていても決して上手くなりません。そのため、どの要素もバランスよく学ぶ必要があります。
基本的な進め方としては、まず軽く1周を通してから、次の節にまとめた図 2:発声が上手く行かない基本パターンを参考にして下さい。ここで、自分に足りない要素を確認しながら各章の解説を読んで練習します。この際、ひとつずつの練習をできるようになるまで繰り返し何度も練習することが大切です。ひとつひとつは初心者でも簡単に取り組める練習内容ですが、簡単に行えることと身に着けて自分の物とすることは全く別のことです。このため、腰を据えてじっくりと練習を進める必要があります。
第4節
発声が上手く行かない基本パターン
※特に記述が無い要素は適切に行われている前提です。例えば、「口 軟口蓋 下がっている」の行において「すぐに落ちる音、ピッチが低めに出る音」とありますが、息が少ない場合にも同様の事が起こる場合があります。
図 2に発声が上手く行かない基本パターンをまとめました。発声が上手く行かない場合に重要なのは原因を正しく分析・認識することです。この表は発声に関わる基本的な要素を表しているため、通常の発声で上手く行かない場合、必ずこの表のどこかに問題があるはずです。自分の声とこの表とを比べてみて、どこに問題がありそうか自分なりに確かめて見ましょう。自分に足りない部分を見つけて各章の解説を見ることでひとつひとつ自分の技術を向上させていきましょう。また、この表を意識することで、普段の自分の声の原因をより具体的・体系的に考えられるようになります。この表を通して相手へのアドバイスも自分へのアドバイスも曖昧なものから具体的なものにできるように工夫するといいでしょう。
この表が本練習方法の心臓部です。発声に困ったとき何度も見返して発声を具体的・体系的に身に付けましょう。自分の発声をしっかりと把握することが調子に左右されない上手さへと繋がります。
__ここまで__興味がある方はPDFをダウンロードしてみてみてください。




